学生時代は設計とは少し違うことを勉強していました。
子供の頃にプラモデルやゲルマニウムラジオ(歳がばれる)を組み立てたりはしていましたが、
部品の役割や原理 について考えたりするまでには至りませんでした。
卒業が近付き、将来を考え始めた頃に授業で極々簡単な製図の実習があったことを思い出し、
考えた末に設計業界へ入ることを選びました。
それから幾年月、いったい何枚の図面を書いてきたことか見当もつきません。
自由な発想は大切ですが、守らなければならない決まりごともあり、それは覚えるしかありません。
意図しない部品ができて困ったこともありました。「ものをつくる」ということはじつに大変だということがわかりました。
それでもまだ今も設計の仕事をしています。責任を持って仕事をすればものは完成します。
自分ひとりでは無理でも、誰かの力を借りればチームプレーで完成させることができるはず。
そうして完成したときに得られる達成感はご褒美です。明日からもまた新しい「ものをつくる」ことを考えていきます。