社長の独言

大阪事業所

当然だが仕事を安定して受注することが会社を維持し続ける
条件である。
機械設計会社はコンスタントに製品を作り続ける機械メーカの
設計を請け負うことが経営の安定に繋がると考えている。
しかし、以下のような状況のなかで今後の会社の運営をどの
ようにしたらいいのか考えさせられる。

・従来の業務も非常に大切である。
・顧客の外注に対する要求が高くなっている。
・単純設計作業は海外が有利である。
・海外の設計会社も能力を高めている。
・設計も含めてメーカはコストダウンを続ける。 
・設計者が一定の顧客に固定すると他の装置の設計が出来な
 くなる可能性がある。
・顧客は設計者の専任を望み外注設計はその方が経営の安定
 に繋がると考える。
・設計会社は設計者個人の実力を向上させなければ衰退する。
・設計職を希望する人材が少ない中で高い要求に応えるため
 には小数精鋭にならざるを得ない。
・設計者不足で各種機械メーカからの設計依頼が多い状況に
 対応できていない。
・スポット的発注をしたい新規客先に対応できていない。
・景気の急変に対して対応する準備が出来ているのか。
・AI,IoT等が取りざたされている状況でこのままでいいのか
 という姿が見えにくいものに対する焦り。
                       等々。

これらに関して以前から対策はないかと考えていた。その答
えとして設計からモノ作りまでを考えた事もある。
しかし、資金力が足りない、それ以前に世にインパクトのあ
る独自の製品を提供できなければ危険だと判断していた。

さらに出来ることはないかと考えると結局は設計者の実力を
上げ会社の技術力を向上させる新しい方法が必要だと結論した。

その方法を考えていた頃、優秀な設計者が協力してくれること
になり業種の異なる新規顧客のスポット受注の可能性が出て
きた。さらに同時期にある企業から設計からモノ作りまで共同
でしないかとお誘いを受けるという幸運にも恵まれた。

結果的に大阪事業所を作るということに至る。
いまはまだ小さく優秀な設計者が孤軍奮闘しているが将来的
にテクノリンクの技術力をさらに向上させるきっかけになると考
えている。
このことは既存の資源をおろそかにするということではない。
既存の資源を元に新規の事業を創造し技術力をさらに上げる
ことで従来の顧客にも貢献するという好循環を生み出すとい
うことでもある。


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