社長の独言

社長独言(水道管破裂)

お盆休みの8月13日は洗濯機の修理をする。
我が家の次男坊が「母さんが洗濯機の調子が悪いと言っている。
修理する?」と前日の山登りで筋肉激痛の私に言ってきた。
以前使っていた洗濯機を息子と4度ほど直したことがあり気楽
に言う。嬉しそうである。その時の修理は電気系統の接触不良
3回ほど、洗濯槽を取り出してのヌメヌメのついた洗濯槽裏側
の分解掃除。その洗濯機は隣でまだ現役である。
 
洗濯機は購入後6年。不具合状況は洗濯機蓋のロック機構が連続
でカチャカチャいうばかりで蓋がしまっていないと認識され洗濯
が始まらない。
なんだか制御的におかしくなっているのか。素人では修理が難し
そうだ。息子と二人であれこれ考えた。

いずれにしてもこのままじゃ使えないから分解して壊れても諦め
がつく、やってみるかといつもの結論になり洗面洗濯脱衣を兼ね
た狭い場所から我が家で一番広い居間に引きずり出すことにする。

息子達には子供の頃からいろいろと手伝いをさせていたからか作
業の先を読むのが私とほぼ同じで二人でこんなことをすると面白
いくらい作業がはかどる。
ここに長男がいたら私の出番はない。

居間を片付け広い場所を確保して洗濯機を移動し、15分ほどで
分解。あれこれ見ても原因がなかなかわからなかったがロック機
構にソレノイドを使ってありそこが怪しい。機構部分を分解し構
造を理解し息子の「ソレノイドの温度が上がれば能力が落ちる」
という意見がヒントになり原因と思われるところを探り当てた。
自信が無いながらも対策をとってみる。それはソレノイドがオフ
の時に鉄心を復帰させるバネのセット時の力を弱くするというこ
とだった。
慎重にバネ受けから外れない長さでヤマ勘で2巻ニッパで切った。
元通りに組み立てる。スイッチを入れる。うまくいった。

今まで息子たちと簡単な物は作り、修理できそうなものはトライ
して楽しんできた。
修理できなくても廃棄する前にバラバラに分解したりした。

そんな中で我が家で思い出してはみんなで大笑いしている出来事
がある。
10年以上前のことである。夜中にトイレ行った私は配管からわ
ずかに水漏れしているのに気づいた。私はさっそく工具で締めに
かかった。ところが内面が腐食して肉厚が極端に薄くなっていた
配管は根本からポッキリ折れ水が吹き出し大騒ぎになった。
丁度、潜水艦ものの映画で深海の水圧で破壊された配管から水が
吹き出し必死に水を止めようとする場面そのままを想像したらい
い。

老朽マンションの2階なので階下に水が漏れる可能性が大きい。
以前風呂の水をあふれさせ階下に迷惑をかけたことがある。
大変である。私は少しも効果がないのに無意識に水が吹き出す配
管の折れ口を手で押さえびしょ濡れになりながら家族に大声で指
示した。
「毛布を持ってこい!」「タオルじゃない!毛布だ!早く持って
来い!」「足りない!もっと持って来い!」「パイプスペースの
ドアのカギをさがせ!見つけたら元栓を閉めに行け!」
家族4人がパニック状態で必死になって大声を上げながら大騒ぎ
をした。

私の家族は5人である。もう一人、必死のてんてこ舞いに参加し
なかった娘がいる。後にあの時何をしていたかと娘に聞くと、4
人が大騒ぎで走り回っている様子を見て可笑しくて可笑しくて自
分の部屋に駆け込み大笑いしていたというのである。
4人は一瞬目が点になりその後おかしさがこみ上げてきて5人で
大笑いした。

結局、この思い出話の主役は潜水艦の艦長よろしく次々と必死に
指示をし家を救った私ではなく、手伝うこともなく4人が駆け回
る様子がコミカルに見え一人自分の部屋で大笑いしていたこの娘だ。


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