社長の独言

社長独言(ミッドウェー海戦)

大量の写真の整理をした。一枚一枚を手に取り仕分けなが
ら妻や子供や自分のものを見つけると過ぎた時間に帰って
いく。写真はそこに写されていないものを思い出させ連想
させる。
あの頃私は何をしていたか、どこにいたか、何を考えていたか・・。

子供の頃(50年位前)父の海軍時代の写真をよく眺めていた。
モノクロ写真の軍艦、純白の軍服に軍帽姿の父。
かっこいいな、と子供ながらに思ったものだ。
父は空母乗組の戦闘機整備士でミッドウェー海戦の生き残りだった。
父の戦争時代について知っているのはそれくらいだ。

父は海軍時代に相当いろんなことを叩き込まれたようだった。
焼酎飲んで酔っ払ったら歌を歌ったりして楽しい人だったが
決して甘い父親ではなかった。
「掃除もできない奴に何ができる」、「自らすすんでやれ」、
「清潔にしろ」、「使った道具はもとにもどせ」、「整理整
頓しろ」などなどよく言われた。
あるときなど父親に反発していちいち反対や貶す事を言っ
ていたら
「こんあまんじゃく(あまのじゃく)がっ!気色んわるかっ!」
と怒鳴られた。
(「気色がわるい」とは男としては最低の叱られ方である。)

当然、理屈抜きだった。

(本記事は更新時削除されたので再登録した。 2013.5.2 投稿)


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